高島屋 24/02/28

想定株価

24.2 2600Y

25.2 2650Y

26.2 2750Y

オススメ度:★★★★☆

 

おなじみの百貨店ですね。あの紙袋は大抵いいものが入ってるのでワクワクします。

インバウンドの恩恵が気になりました。

同じく百貨店の三越伊勢丹松屋もチラッと見ましたが、こちらよりPERが割高気味だったのでスルーしました。

 

事業価値

リーマンショックのあたりは大変だったようですが、その後は安定して利益を上げているようです。

コロナ禍では流石にひどい目にあったようです。また、19年期にちょっと落ちてるのは気になります。

売上の成長率は国内百貨店の前年比がそんなもんだったので+8%で見積もりました。

3Q決算資料

売上はコロナ前になる2019年度比でも増えていて、年度内でも伸びているようです。
インバウンドを除くとそこまでなので、

3Q決算資料

やはりインバウンド効果での伸び率が大きいようです。

また、構造改革を推進中とのことで利益率も改善傾向にあるようです。

3Q決算資料

実際に3Qでの経常利益が前期比30%ほどになっていて、通期予想もそれに準ずる形で過去最高益が予想されています。

コロナ禍からの回復相当分を差し引いても、20%弱程度くらいは利益成長率が持続しそうです。

想定PERは20倍・・と思いましたが、後述する財務懸念を加味して18倍としました。

3Q決算資料

ちなみに、コロナ前は中国客がメインであったインバウンド消費はそれ以外の割合が増えているようです。前の客が戻ってきたわけではなく新しい顧客に流行り始めたフェーズなので、そういう意味でも成長のトレンド継続が見込めます。

 

資産価値

ROEが好調な前期でも6%と低めなので、後述する財務上の懸念も合わせて想定PBRは0.85倍としました。

ROEの過去平均を見ればもう少し控えめでも良いかもしれませんが、構造改革の効果を信じます。

自己資本比率はやや低め、流動比率82%、有利子負債自己資本比率52%と全体的に少し悪いですが、三越松屋を見ると業態としては標準的なレベルのようです。

 

資産は十分でコロナ禍のような事態を除いて順調に増えています。

 

総評

インバウンド効果での成長を考えると事業価値も割安圏内。伸びしろがありそうです。

もちろん継続性次第で株価は揺れるでしょうが、資産価値としても十分なので大きなリスクはなさそうです。