オススメ度:★★★☆☆
想定株価:700Y
下値予想:300Y
投資方針:年末まで待って動向次第で追加調査
材料
株主構成
エヌディファクターは神山家の会社です。
清原氏が2.9%保有で、売却インセンティブもなくバリュー価値が高そうです(人任せは良くないですが…)。
❌️不動産事業
不動産販売事業は、不動産証券化事業向けの売上が増加したため、売上高は、34,131百万円(前年同期比
24.8%増)となり、セグメント利益は2,136百万円(前年同期比7.8%減)となりました。
最新本決算での説明。実需が伴なっていないことが伺えます。
制作金利上昇や各経済レポートなどを見ても、不動産市況、特に本銘柄が扱う都心の住宅用マンションはリスクが大きそうです。
❌️信用買い残
数値だけ見ると別に・・という感じです。
ただ、少し遡ったところ、信用買い残が、6/7の週に突然350S→1700Sに増えて、その後はそのままであることに気づきました。
明らかにこれですね・・。特段イベントもなくこの日だけ出来高が1440S。
今日の板を見たら50S~100Sくらいでそんな板はないはずです。上昇もしてないので超胡散臭いです。
この1400Sが買い残でそのまま残ってると考えると普通に超イヤですね・・。制度信用なら6ヶ月後=12/6が決済期限です。
誰が何のためにこの売買を行ったのかが一番気になります。
出来高急増で注目を得て株価上昇を狙っている・・?
事業価値
決算史としては、最も好調だった17年、18年は2本柱の1つである建設事業が活況でそちらが大半でした。
その活況は落ち着いて、さらにここ数年は資材高騰などで採算が悪いです。
19~22年ころは代わりに不動産事業が成長し、利益構造が不動産事業中心になっていますが、前述通り業績先行きは期待よりリスクがチラつきます。
想定PER
業績としては未来は怪しいので弱気5.0倍、強気9.0倍。ただし強気のほうは後述通りネットキャッシュ比率0.8を適用して 9.0 / (1-0.8) = 42.4倍
⭕️資産価値
好調だった17~18年に大きく上昇した株価は戻ったものの、その後も安定した利益を上げ続けてネットキャッシュは時価総額を大きく上回り、還元が強化され続けています。
22年ころが最もピークだったようですが、今でもネットキャッシュ比率、PBRどちらで見ても資産バリューは十分高く、配当利回りも4.6%と高位です。
総評
資産バリューがかなり高い上に高配当、還元強化途上、チャートも下げ止まり感があります。
ただ、業績悪化や不動産市況を見ればもう一下げの懸念は拭えず、不審な信用買いも気になります。
良さそうではあるけど、例の信用買いが制度信用期限を迎える12/7までは調査は中断しつつ、さらに良い銘柄を探したいと思いました。