想定株価:2030Y
下値:1345Y
投資のストーリー:「業績成長に伴う上昇トレンドに乗る。6ヶ月スパン」
オススメ度:★★★★☆
銘柄タイプ:成長株
材料
⭕️良好な事業環境、高成長
24年問題や建設業全体での高齢化などを原因に、建設業では深刻な人手不足が継続しています。
人が足りない時に儲かるのは…、人を売る会社ですね(言い方)。コプロは建設業への人材派遣です。
推測通りここ数年でスタッフは大幅に増え、YoY20%以上の増収増益と急成長が進行中です。
KPI:従業員数の推移
従業員数=利益源になる派遣スタッフです。
コロナ禍は採用を控えて以後ここ2年で大きく規模を拡大したことが見て取れます。
ほぼそれに比例する形で売上も伸びているので、稼働率も高そうです。
❌️株主構成:ワンマン系オーナー社長
社長とその資産管理会社がワンツーで55%。社長一人でほぼなんでも決められます。
2億円弱のうち1億円超という社長の役員報酬は企業規模にしては高額です。
現状は還元性向も高いですが懸念材料と言えるでしょう。
❌️流通株式数の低さ
流通株式数は100-(42.0+13.1+5.1+1.0)=38.8%かな。プライム維持の35%に近く危ないです。
過去の株主総会質疑では毎年のように上場維持基準の質問があり2020年5月には社長持ち分の立会外分売を行ったようです。
自社株買いが出来ない、立会外分売等の懸念があるマイナス材料でしょう。
業績予想の信頼性
ほどほどといったところ。23年以降は上振れが強く、調子の良さが伺えます。
⭕️当期業績進捗
前期に続き高進捗。上方修正も期待できそう。
土地などの含み益
特になさそうです。
大量保有報告
直近で特筆するものはあまり。変なファンドが入ってきたり微妙~に社長が買い増してるくらい。
信用需給
信用で激しく売買される株ではないようです。
⭕️配当政策
配当性向が30%以上で維持されており、24年期有報からは「配当性向50%以上」の文言が追加されました。23年に急上昇する前はプライム基準近辺の時価総額でしたのでその狙いを含んだ無理は感じますが、現状は実績が伴った積極還元を明言しています。
事業価値
やはりここ2年の急成長が目立ちます。 当期も会社予想より多少高めに見積もり、想定PERも高めに20±4倍とします。
資産価値
こちらは魅力的なものではないでしょう。負債は少なく流動資産が豊富で財務は健全なのでコロナ禍ではネットキャッシュ比率も高めでしたが、その頃からすでに3倍に株価は伸びているので資産バリューはそんなに。
またROEが高いです。若い会社で無駄な持ちビルもなく大きな設備も要らない資本効率が良いようです。
想定株価
外部環境がよく高成長は十分継続が見込めそうで大変魅力的ですが、すでに株価はそこそこ上がっているので割安とも割高とも言えず、ちょうど良いくらいかなと思います。
チャート分析
高成長に伴い23年~24年に株価は3倍に急騰。
24年3月末の権利落ちでピークアウトして1345~1845のレンジ相場が続いています。
割安感はないので長期で待つには向かないですが、適正な株価で業績も好調なので、相場を注視して上昇トレンドに乗るチャンスはありそうに思います。