住友、丸紅の時価総額と時価総額は半分ほどで、それ以外はほぼ横並びというのが現状だ。
10年スパンで見ると伊藤忠が伸びてきて追いつきつつあると言えるだろう。
逆に、住友は商社勢の成長の流れに乗りそこねたと言える。
どこも、2020年のコロナショックで一度落ち込んだ株価が21年に戻し、22年では大きく伸びている。
こうした事情は経常利益を見るとよく分かる。21年の決算はどこも落ち込んでいるが、住友は赤字まで行ってしまった。
丸紅の赤字はコロナ前になっているが、これの理由はわからない。
ただ、現在は住友も含めてコロナ前の1.5倍以上の利益を上げているようだ。
これらを受けて、住友と丸紅はレーティングが悪く、PERも低いようだ。
投資家の不信感が現れている。
ただ、総合的に言えばどこも上り調子であり、むしろ登りきったくらいかもしれない。
最近の急成長はコロナからの回復というより円安や物価高によると推測するが、正直詳しい理由はわからない。
分からないので、今後の動向も分からない。円高が進む可能性は高いと言われているが、それが業績にどう影響するか分からなければ意味がない。
逆のことが起こるとすると業績は悪化するような予感はする。コロナ前の水準を考えると今はPERは少し高めの水準でもある。
個人的にはしばらく様子を見ようかと思う。
配当が良いらしいので、下がるときがくればまた検討したい。
230101追記
商社決算、円安追い風に初の「1兆円超」決戦へ。トップは三菱商事、追う三井物産、コツコツ稼ぐ伊藤忠 | Business Insider Japan
こちらの記事によると、やはり円安は商社の利益増となるようだ。
三菱商事の場合1円安で50億円増益となるそう。
つまり、商社は利益も資産もドルの比率が大きく日本円に換算すると円安が大きく計上されるということのようだ。
日本の会社であるものの、財務上は外資の性格があると言えるだろう。