洋上風力に取り組んでいるという噂を聞き、個人的に気になっている銘柄。
これらは全て時価総額数千億円規模の建設業で、業績等も似通っている。
所感としてはどれもあまり変わらない。
自己資本比率が同程度なことは見ての通りであり、大林組、鹿島建設の貸借対照表等を別途確認したところ、「負債の80%程度が流動負債」「資産の半分強が流動資産」というあたりも共通。財務状況もあまり変わらないようだ。
業績推移や予想を見ても、「今までもこれまでも変わらず一定の業績を上げる」という予想である。
22年3月期の利益が下がっているが、決算資料によると原価で計上された差である。
別途の調査では、この時期に建設の材料高騰があったようだ。
調査はしていないが、コンセンサスや会社予想を見る限り一過性のものという評価のようだ。
他3社と比較すると、大林組だけがPERの増加(おそらく利益の減少)を受けてしまっている。
原価高が利益を直撃したのは経営努力不足によるという評価ならレーティングが少し低いのも頷けよう。ただ、大きな減点とはみなされていないようだ。
清水建設はROA, ROE, 自己資本比率がどれも低いことが気になる。こちらもレーティングに小さな減点を受けていそうだ。
割安性等を考えるなら鹿島建設が若干オトクに見えるが、総合的には、どこもボラリティが低く配当狙いの低成長株として保有して問題ないと言って良いだろう。