おかねいじりむしの投資ノート

すぐ忘れちゃう自分用の公開ノート。 主に国内株の銘柄分析です。

電源開発 24/06/03

想定株価

24 4512Y

25 2657Y

26 3364Y

オススメ度:★★★☆☆

ちょっと割安っぽいけど分析が難しい。

 

知人が洋上風力の銘柄として名前を挙げていたのと、PER、PBRどちらで見ても割安気味だったので興味を持ちました。

事業価値

 

決算説明資料

利益は火力と石炭水力が主力なようですが、石炭火力は斜陽気味。
今後業績の足を引っ張っていくことも考えられそうです。

全体での電源構成はこんな感じ。

原子力を始めようとしていること、風力に力を入れていて特に洋上風力は今後期待が持てそうです。

 

ただ、選定された秋田の洋上風力も稼働が28年と気が長い話であり、規模も今の電源規模からすれば小さな成長に留まります。

 

懸念事項、成長期待が混ざり合っているところに電気代高騰から大きな利益を得て、電気代や利益水準は今も高止まりというのが現状です。

24年は利益が剥落しましたが、高騰は主に経済安全保障の文脈であり、ロシアはもちろんイスラエル情勢を見ても高止まりはまだ続きそう=高利益水準は続きそうという見立てですという見立てです。

 

会社予想では減益予想なので弱気想定PERは11倍くらいかなと思いましたがとしましたが、総合的にはやや追い風気味なので強気想定PERは13倍としました。

 

ただし、後述する通りネットキャッシュ比率は-2.7と大きくマイナスなので、弱気の方はさらに 11 / (1 + 2.7) = 3.0倍としました。

 

資産価値

先に書いた通り、ネットキャッシュ比率が大きくマイナスで、自己資本比率も低めです。

PBRが低いのは、主に全国に大量の発電設備が固定資産としてあるためです。

 

INPEX(電力じゃないけどエネルギー)を見たところ同じようにネットキャッシュは負でしたが、それでも-0.3くらいでした。

中部電力は-1.1くらい。

どうもエネルギー、電力はネットキャッシュが負になりがちなようであまり気にしすぎても・・とは思いつつ、比較してもやはり財務状況は少し悪いようです。

 

総評

やや割安気味に見えるものの全然わからんというのが率直な感想です。

やっぱり大企業の分析は難しいですね。