コーエーテクモHD 24/05/26

想定株価

24 1544Y

25 1465Y

26 1542Y

オススメ度:★★★☆☆

前回 はRise of Roninの売上状況を見て予想をしてみましたが、その後4月末に本決算が発表されました。

個人的には想定の範囲内の減益予想で引き続き1500Yくらいが適正株価と思いましたが、

株価は下落トレンドを維持させる形となり、10%ほど下落しています。

ちょっと不安になったので、本決算を反映させたり長期での実績を改めて俯瞰するためにも再度見てみようと思います。

事業価値

会社としては増収減益予想です。

決算説明を見ても、

決算説明資料

Rise of Roninはかなり力を入れたタイトルと思われますが、それを含めたほかの直近発売タイトルは収益がイマイチという認識が見て取れます(信長出陣のGoogle PlayのDL数は現在10万+でした。50万に届いておらず、F2Pとしては成功とは言い難いでしょう)。

一旦弾を出し尽くした状態で、次のチャレンジが業績に現れるには2年ほどかかるのではというのが私見です。

 

とはいえ、

業績期首予想と実績

過去を見ると、売上については少し未達気味なものの、利益面は保守的に出しがちです。

ゲーム事業の不安定な営業収益を投資収入が補う様子が見て取れますね。

以上から、当期経常利益は会社予想よりは高めな-8%、26期は+2%を見積もり、その後は+8%ほどの成長を期待したいと思います。

 

ここまでの高成長からすると成長鈍化は明らかですからPERは弱気目線では13倍としました。

一方、強気目線ではここまでの結果を活かした次のタイトル(郡)が数年スパンで+8%成長につながると期待して16倍、後述するネットキャッシュ比率0.2を加味して

16 / ( 1.0 - 0.2 ) = 19.8倍 としました。

 

資産価値

 

以前までの分析では見ていませんでしたが、ネットキャッシュ比率は0.3~0.1で推移しています。 株価が順調に伸びているのでキャッシュリッチとまでは言えませんが、有価証券を除いても流動資産自体が負債全体より多い場合も多く、(おそらく意識的に)盤石なBSを維持していることが見て取れます。

自己資本比率からも負債の少なさが見て取れますね。

 

ROEは高いので想定PBRは高く見積もりましたが、実績PBRも高めなのでその観点での割安さはありません。

 

総評

やはり、ちょっと下げ過ぎなように感じます。

とはいえ、実績と来期予想くらいの目線で見られた時には最悪1100Yくらいまでの下落継続はあり得るでしょう。

次のチャレンジが業績に現れるのは私見では2年後くらいかと思います。

 

個人的には、今のポジションは維持か少し減らすか迷うところで、もし1100~1200Yまで行ったら買い増そうかと思っています。