高島屋 24/04/26

想定株価予想:

24 2290Y

25 2460Y

26 2550Y

オススメ度:★★★☆☆

(下落トレンドが出来かけてるのですぐエントリーはオススメしません)

 

前回

4/12に本決算が発表されました。

大幅な増収増益となるも、通期予想は成長鈍化が見込まれ・・

大幅安となりました。

コンセンサス上回ったのになんでや!やっぱり誰もコンセンサスなんか宛にしとらんやないか! 謎ですねぇ。

 

事業価値

実績は24が加わったのみで変わらず。

前回は「利益成長率20%くらいが続くのでは」と書きましたが、会社予想では経利+7.7%。それでも過去比較では悪くない成長率ですが・・

今の成長を牽引しているインバウンド売上を見てみましょう。

実績では24年期は250億→687億と3倍弱の売上で、翌年も+24%が見込まれています。

訪日外客統計|JNTO(日本政府観光局)

訪日外国人の政府統計を見てみると・・

23年の伸び率+550%(6倍)に対して

24年に入ってからは伸び率が+80%です。

これが今度どうなるかは不明ですが、23年がコロナ前の2019年水準に戻ったのは10月頃で、3月現在は2019年比+10%まで増えているそうで、回復トレンドと成長トレンドが混在していそうです。

そのため、24年10月頃までは回復トレンドが+90%~+20%くらいで続き、その後は成長トレンドが+5%~+20%くらいで続くと見込みます。

通期では+40%~+60%くらいではと予想します。

訪日客+550%の伸び率で売上が+200%弱増えたのですから、同じく+40%~+60%で売上の伸び率予想+24%は妥当なところかなと思います。

 

ただ、円安等も含め成長トレンドが続けば会社予想のインバウンド売上+24%、+200億円よりも、売上+40%、+300億円となる可能性もありそうに感じました。

なので今回はその+100億円と伴う利益を織り込んだ筆者見積もりの通期業績予想等を、想定PER2,想定株価2として併記してみました。

 

いずれも、経常利益成長率予想が+7.7%、+11.8%ですが、回復トレンドが含まれてることと前回にも言及した財務懸念を含めて想定PERを10倍、14倍としています。

 

資産価値

こちらはあまり変わりません。

ただ、継続して利益を上げているため純資産が順調に増え続けていること、ROEも高水準になったことは好感触です。

 

総評

PER想定株価1と2はそれぞれの確率は見積もれなかったのでそれぞれ半分で重み付けし、更にPBR想定株価とPER重みで重み付けして期待値的な意味での想定株価を出しました。

 

既に結構下がってしまって悲しいですが、投げ売るほどではないかなと思いました。

定性的に言えば、確かに成長鈍化を織り込むと決算前は行き過ぎていましたが、もう少し高い水準の成長もシナリオとしてあり得る上に資産価値が下支えをするため、ここからさらに大きな下落は恐れなくて良いだろうと考えています。

 

反省するとしたら、前回に「当期は利益成長率+36%だから来期も+20%くらいは続くだろう」と超適当なことを考えたことですかね・・。インバウンドが成長を牽引しているのは明白だったので決算前でも本項と同じ政府統計を見て来期業績予想を考えることは出来たと思います。

 

・・・まぁもしそれを織り込んでいたら想定株価も2500くらいと評価してそもそも買わなかったもしれませんが・・。