想定株価:
24 1080Y
25 1210Y
26 1250Y
27 1320Y
オススメ度:★★★★☆
本決算が出ました。
ほとんど予想通りの増収増益となりました。
売上、経常利益の通期予想は+6%、+5%という発表ですが、
前回の表に24期を足したこちらの表の通り、弱気予想の可能性があります。
ただ、
24期の月次売上を見ると成長率が落ちてきていることも分かります。
事業価値
以上から、
弱気予想:会社の通期予想通り。想定PER10倍
強気予想:売上、利益が+10%、想定PER13倍
としました。少し下げましたが大きくは変わっていませんね。
資産価値
こちらも24期を追記したくらいで大きく変わっていません。
ROEは前期に続いて好調ですね。成長とこの利益率が持続できればいずれ株価もついてくるでしょう。
ネットキャッシュ比率
ところで、資産価値の表に「ネットキャッシュ比率」という項を追加してみました。
最近投資界隈で話題の わが投資術 という本で紹介されていた会社の財務状況を評価する方法です。
私自身、PERだけで株価を議論せず財務を評価したいと思い年明けくらいから試行錯誤してきました。
最近は何度か引用しているPBR-ROEモデルを参考にPBRをベースに考えていましたが、
PBRはバリュー投資に役立たないとバッサリ書かれてしまってましたね・・。
ざっくり、工場やソフトウェアなどの業績が悪化すると価値が下がる固定資産が純資産の大部分を占めるケースがあるのでキャッシュを重視しなさいという理由でした。
8割ほど読みましたが良い本なので是非読んでみて下さい。
さて、買取王国の今のネットキャッシュ比率は+3%ほどのようで、過去に比べるとずいぶん余裕が出てきていることが分かります。
(ちなみに、商品在庫は流動資産から除いています。書籍中でも書かれていたことで、要はどれだけキャッシュに余裕があるかを評価せよということでしたので)
同書の「キャッシュニュートラルPER(=ネットキャッシュ比率の分だけ全て自社株買いをしたと仮定してPERを補正し、財務状況を揃えてPERを評価する)」という考えによると今回はPERへの補正はほぼなしです。まぁマイナスの補正もなくて一安心です。
PBRも今は1付近なので、同書で嫌っている「固定資産ばかりで見かけのPBRが低いが資金に余裕がない」というほどではなさそうです。
総評
ネットキャッシュ比率がほぼ0なのでキャッシュニュートラルPERは今回はスルー。
単に弱気予想と強気予想を併記してみました。
だいたい予想の範囲内の成長鈍化が見られたくらいなので評価も大きく変わらず、やはり割安だと感じます。