ワーナー・ブラザース・ディスカバリー 23/03

 

22年期の業績が発表されました。

 

コンセンサス予想は下回る結果となりました。

合併前の、ディスカバリー社が10BD、ワーナーメディア社が30BD規模の売上でしたので、40BD規模の売上が見込まれるところです。

なので、33BDはがとても少ない・・は少し違います。

 

 

合併が2021年1月1日に完了していたと仮定した場合の通期業績が決算発表で併記されています。

合併は2022年4月。それまではディスカバリー社のみでの期間と合併後の期間が混ざっているので、実績での決算が中途半端なものになってしまうためです。

 

これによると、売上の規模としてはやはり多少落ちるものの大きく落ち込んではいないようですが、やはり大きく赤字のようです。

(結果が下回ったにも関わらずあまり株価が反応していないところを見ると、コンセンサス予想はこちらを予想したものにも見えます)

 

通期損益計算書


なんにせよ今期は大きな赤字となりましたが、費用の中で画像の部分が大きなものになっています。

Depreciation and Amortizationは有形、無形の減価償却費です。一部は一過性の可能性もありますが、多くは恒常的な費用でしょう。

 

よって、一過性の費用を差し引いた同社の損益を合併後基準で考えると、preforma combinedの当期利益 -5BD にリストラ費用 4BDを加えて、大ざっぱに-1BD程度と見積もれます。一過性の要素を加味してもあまり利益は上がっていないようです。

 

ガンナーCFOによると事業再編によって4BDの費用節減を目指しているそうです。

 

来期の利益予想

これらがとてもうまく行けば、合併前の両者の利益4BDと加えて最大8BDほどの純利益もありえますが、いまの減収傾向を考えると先程の-1BDと合わせて良くて+3BD程度、もう1年くらい赤字もあるかもしれません。

 

精度は低いでしょうが純利益予想は+3BDとしておこうと思います。

適正株価予想

純利益を+3BD(=3000MD)、適正PERを13倍と見積もると、

適正株価予想 = 15.245x3000x13/38734=15.35D 

 

精度は低く予想自体の意義も低いでしょうが、少なくとも大変割安ということはなさそうです。

 

ホグワーツレガシーが2週間で1200万本の大ヒットに恥じない大変な名作なので、期待を込めて買ってみたいです。

2月頃から再びドル高が進み始めているので、すこし気乗りはしませんが。