概算適正株価:
302$
話題のOpenAIへの出資が話題で、過去最高株価を更新し、年明けから堅調ぶりが目覚ましいです。
業績サマリー、推移(楽天証券)
世界のトップ企業ですが、売上・利益ともに10~15%ほどの成長を続けていて、長期保有にも期待が持てます。
ただ、それを加味してもPER的には割高気味。
AI効果の大きな期待が見受けられます。
期待に沿った利益がありそうか?
それはAI、特にOpenAIへの出資がどれほどの利益を生むのか考えるのが良さそうです。
日本語でも分かりやすくまとめられています(原文もオススメです)。
重要な点は、OpenAIは非営利組織であり、利益は限定的にしか追求しないこと。
マイクロソフトを含む投資家にも限定的にしか還元しない、それを優先しないことが分かります。
確かにAI技術の利益を資本家が独占するのはなんとなく「良くないこと」な気がします。OpenAIの崇高な理念には身につまされる思いです。
ともかく、この理念から言って「先行者利益でマイクロソフトがAIとその利益を独占!」ということはなさそうです。
最新の2023-Q3レポートを見ても、AIをソースにした大幅な増収はないようです。
マイクロソフト自身は営利組織である以上、この技術を基盤に収益を拡大させる見込みはもちろんあるでしょうが、その規模は全く不明です。
コンセンサスではPER35倍程度が適正と見なされているようですが、少し保守気味に32倍を適正と考えようと思います。
もちろん全くの当てずっぽうですが、コンセンサスを出してるアナリスト達も、AI技術のもたらす利益が予想出来ないという意味で大差はないでしょう。
よって、適正株価は 現在値337.48$ * 適正予想PER32倍 / 現在予想PER35.74倍 = 302.16$
とします。
まぁ、AIは置いておいても株価も利益もコンスタントに成長を続ける優良企業です。
持っておいても問題はないでしょう。