三菱重工業 23/08/09

福利込み適正株価予想:

24.3 7750Y

25.3 9050Y

 

8/4に発表された1Q決算で、経常損益がコンセンサスを90%上回り、ここ数日で15%ほど急騰しています。

 

好調は価格転嫁、円安での売上向上、航空産業のコロナ禍からの回復などが主な要因のようです。

経常利益に関しては「円高で落ち込むだろう」と予想されていたコンセンサスが裏切られたように見え、通期の進捗率で言えば25%とちょうど良い具合です。

 

 

より注目すべきは防衛分野の大きな受注増です。

1Qだけで昨年から+6000MYほどの大きな受注を受けており、通期予定の70%になっています。

資金投入の大雑把さに公金の匂いを感じます。

 

これらから、以上のように予想しました。

24期に関しては現在の進捗率が予定通りであることから会社予想をそのまま記載しています。

ただ、これは筆者の推測として、来期以降売上の大幅な増収を予想しました。

この1Qで見られた防衛分野の四半期+600BYの受注額が売上に反映され、四半期に+500BY弱として通期売上も今の会社予想よりは+2000BY弱増えるであろうという考えです。

ただ、純利益率は24期の会社予想4.4%は実績に対して強気すぎると考え、実績に寄せて3.6%と見積もりました。勘です。

適正予想PERは13.5倍と見積もりました。過去の予想PERの推移からは12.5倍ほどが平均的ですが、情勢と政府方針から防衛分野の追い風が強く、いくらか強気に見積もっています。

 

かなり値動きが激しく不安ですが、市況と業績を見ると危険な暴騰とは言えないでしょう。