想定株価
24.12 1820Y
25.12 1970Y
26.12 2120Y
オススメ度:★★★☆☆
事業価値分析
直近数年では好調ですが、過去を振り返ると結構増減が激しいです。
短信を見ると19年は米中摩擦、人件費高騰、中国の景気減速を理由に上げていて、20年はコロナです。
逆に22年、23年の好調はコロナからの回復を理由としています。
過去の業績予想を見ても、19年、20年の減益も22年、23年の増益も事前には予想できていなかったことが分かります。
総じて、事業環境に振り回されやすく良くも悪くも不安定な事業という印象です。
このあたりをベースに、会社側では来期は22年並みの業績へ減収減益を見込んでいます。
大型案件からの反落を理由にしているのである程度はそうなるでしょうが、過去の経験からかやや弱気予想のきらいがあります。
今の日本国内経済の活況ぶりも踏まえ、会社予想よりは強気に想定成長率+8%、想定純利益7.5%、想定PER12倍としました。
資産価値分析
この手の中小メーカーにありがちですが、財務は盤石なようです。
ほとんど負債がなく、というより大量のキャッシュを溜め込んでいます。
配当は利益をベースに決めているようで直接的な還元は期待できませんが、財務の安全性を高めています。
例えば22年には投資CFが大きなマイナスですが、工場を新設したようで、こうした成長投資にも多少は期待が出来そうです。
また、やたら投資CFとして定期預金が計上されています。定期預金大好きです。もっとうまい使い方はないのか・・。
総評
キャッシュは溜まっているものの低PBRは今後も放置されてもおかしくなさそうなのでそちらはまぁ下支えの気休め程度に考えます。
事前予想を超えた実績と来期の減益予想が混ざっているので株価は予測不能ですが、反落があれば仕込んでも良いかなとは思います。
ただ、不安定な業績次第で評価が振れがちで、ハイリスク・ハイリターンな投資になるでしょう。