三菱重工業 24/02/11

想定株価

24.3 9600Y

25.3 10700Y

26.3 11800Y

27.3 12500Y

オススメ度:★★★☆☆

 

 

前回

3Qが出たところです。

そこまで評価は変えていないですが、資産価値を重視して配当を重視しない分析にシフトしてきたので再度見てみようと思います。

事業価値

過去を見ると、受注高が増加すると売上も遅れて増加する傾向があり、

防衛事業説明会資料

事業規模は売上で26年度(27年3月期)までで1000BY規模に達すると想定されています。

売上にはだいたいそれを反映させ、26年度の売上を今の+600BYとしました。(インフレや他事業での増加込み)

防衛事業説明会資料

また、利益率も改善する見込みで、これを加味すると

27年期には純利益が+50BYほど増えそうな見込みです。

こちらも素直にそれを純利益予想に反映させました。

純利益率は過去最高水準を維持する強気予想ですが、日本経済の好調とこうした背景を加味すれば妥当な範囲と思います。

 

想定PERは本来なら16倍くらいですが、事業環境が非常に良いので18倍としました。

 

資産価値

反面、資産価値は少し不安を覚えました。

コロナ影響が大きいですが資産はあまり増えていないです。

事業規模はこれ以上増やしようがないし株主還元に回しているということかもしれませんが・・。

利益率は今後改善しそうなので想定PBRは1.3としました。

 

総評

今はPERが重視されていそうなのでそちらを重視しました。

大分上がってきたのでそろそろピークかもしれないです。

チャートがノリノリで日経も好調なので悩ましいです。

 

 

おまけ:期首予想達成見通し

当期の期首予想を達成見込みを考えるため、四半期ごとの業績の期首予想達成率%を表にしてみました。

 

売上高



営業利益

 

純利益

 

売上高は発表通り期首予想を超えそうです。

営業利益は微妙ですがなんだかやや未達になりそうな印象です。

純利益はほとんど宛になりませんね・・。

ホントは経常利益が欲しかったのですが最近は税引前利益というのに切り替えているため集計出来ませんでした。

 

本決算での未達はマイナスサプライズになりますが、来期の良い見通しも出そうなので差し引きではそこまで酷い下落も起きないかと思います。

 

 

はせがわ 24/02/06

想定株価

24.3 450Y

25.3 460Y

26.3 480Y

オススメ度:★★★☆☆

 

 

前回

 

3Q決算が出ました。

通期予想は修正なしとなっていますが、

24年1月 月次業績

最新の売上高情報では-1.2%の減収ペースですし、

 

23年2月 月次業績

23年期は2月の大幅増収が貢献した面もあり、反発して下がると考えると、通期は増収から減収見込みに変わったと思いました。

楽天証券 3Q時点での業績進捗率

同様に経常利益についても、通期予想にはいくらか届かないのではと思います。

 

事業価値

以上を踏まえて、当期見積もりを

売上:+1% -> -2%

経常利益:1450 -> 1241 (経常利益の進捗が前期-30%なので)

純利益:950 -> 817 (純/経常が適切な値になるように)

成長率:+1% -> -1~2%

純利益率:4.0% -> 3.7 % (他に合わせて)

こう下方修正します。

 

資産価値

純利益見積もりを元に純資産増加、BPS成長率を概算。やはり下方修正しています。

 

 

総評

見積もりは特に変えず。

いくらか下方修正になります。

 

マクニカホールディングス 24/02/05

想定株価:

9070Y

 

オススメ度:★★☆☆☆

 

 

事業価値

※15年以前は富士エレクとの合併以前のマクニカ単体のものを引用し、EPS、BPS、配当は株式移転時の比率2.5で割っています。

 

22, 23が半導体の需要増等で大変な好調だったようですが、当期は小幅な成長に留まりそうです。

24年 3Q決算資料

3Q単体では売上高が前期比マイナスに転じたようです。

当期については会社発表をそのまま掲載しましたが、引き続き急騰の反落があるだろうという見込みで来期は上表3Qの売上減をもとに-8%、純利益も好調だった分の課税等のしわ寄せを見込んで1.7%と見積もりました。

 

ただ、長期的にはCAGR14.2%とハイペースで売上を伸ばしてきた優良企業です。

AIやEVが本格的に登場する前の状況に戻るとは思えないですし、販売先になる日本メーカーも好景気の勢いがありそうであると考えると、半導体の需要自体はまだ堅調と見込まれます。

 

後述しますが財務も盤石であるため、その後の売上成長率は+14%、想定PERは19倍と見積もりました。

純利益率は難しいのですが、好調が続くという見通しで3.0%としました。

 

資産価値

財務は盤石ですし、純資産もCAGR+9%とハイペースで増えています。

 

ROEは、21年まではそこそこだったのが22年,23年はかなりの高水準です。

3Qでの純資産額240BYを元にすると、ROEは当期もかなりの高水準になりそうです。

前述通りROEは12%ほどに落ち着いていくかと思っています。

ROEが高い場合に想定すべきPBRは良いモデルを持っていなかったのですが、

 

PBR-ROEの投資戦略 - 『PBR-ROEモデル』の効果は今後、高まるだろう|吉野貴晶のクオンツトピックス|投資信託のニッセイアセットマネジメント

こちらを参考に1.60倍としました。

 

20年までと違い今は事業価値が株価を牽引していますが、資産価値も中々の水準です。

 

総評

今は事業価値が重視されていそうなのでそちらに重みをつけました。

実際はこんな激しく触れるというよりは、停滞・減収が続けば最悪5000Yまでの下げ、再び増収に転じれば最大13000Yまでの上げという理解が良いかと思います。

 

私としては、すでに3Qまで出ているため来期の想定株価予想を37.5%織り込み、9072Yを想定株価としようと思います。

ただし、来期減益+反落見込みであるため少なくとも本決算までは保留です。

これらを見越した7000Yくらいまでの調整も十分あり得ると思っています。

 

元気寿司 24/02/04

想定株価

24.3 2600Y

25.3 3000Y

26.3 3400Y

オススメ度:★☆☆☆☆

 

 

3Q決算発表後です。

業績に上方修正が入り

 

コロナ以降好調続きの株価が一層高騰しています。

予想PERは現在30倍弱。ちょっと高そうに見えますね。

 

事業価値

ここ2年の成長率は著しく、売上は10~20%、利益は数倍レベルです。

ただ、過去を見ると売上CAGRは7.8%、純利益も過去の最高益からは+30%弱の水準だと分かります。

 

24年 2Q決算資料

やはり、21年・22年はコロナ影響のようです。

高成長というよりは、コロナからの回復+成長と捉えるのが良さそうです。

 

コロナからの回復分は持続するものではないので来期以降は着実な成長に留まるでしょう。

売上成長率は+14%、純利益率は過去最高水準の4.0%、想定PERは19倍と見積もりました。

同2Q資料にて既存店の23/09売上成長率が+11%でしたのでそれと、高利益率になる海外を含む新規出店も加味して強気気味な見積もりです。

 

財務面では、自己資本比率が39%と、過去比較ではやや良い水準に改善しています。

PBRは6倍超なのでグロースとして無視して良いでしょう。

 

十分高成長で期待が持てますが、それを考えても株価は先行しすぎに思います。

細かい分析は株価が落ち着いてからで十分でしょう。

 

 

オーナンバ 24/02/03

想定株価

23.12 1000Y

24.12 1380Y

25.12 1150Y

オススメ度:★★★☆☆

 

はせがわと同じくフォローしている知人のポートフォリオにあって興味を持ちました。

事業価値

中小メーカーあるあるかもですが、売上も利益も増減が激しいです。

昨年、今年は最高益のようですが、長期で見ると業績がそこまで伸びていません。

 

昨今の好調を加味して成長率見積もり6%、想定PER10倍としました。

ただし、24年期には12月と1月に開示された不動産の譲渡益1600MYがあるため、概算で+1200MYをしました。

 

資産価値

赤字まで行くことはそこまでないので資産はじわじわ増えていますが、ごく好調の場合を除いてROEが低く、伸びは緩やかです。

23期は去年よりやや低めだが高水準の純利益、24期は特別利益で22期以上の純利益増が見込めるため、それは織り込んで成長率を見積もりました。

 

総評

まぁ適正範囲かなと思います。

それぞれ想定PER15倍または想定PBR0.7倍を見積もると+30%程度の見込みになりますが、いずれもやや強気な見積もりと感じます。

 

ただ、23本決算発表後に増益見込み予想を見て一瞬株価が跳ねる可能性はゼロではないかも。

 

コーエーテクモHD 24/02/03

想定株価

24.3 1850Y

25.3 2150Y

26.3 2450Y

オススメ度:★★★☆☆

 

前回

 

3Qが出ました。投資の売却益で経常利益が増益見込みで好調なようです。

前回から大きな修正はないですが、よりいろんな数値を見るようになったので改めて考えてみます。

 

事業価値

前回まではあまり注目してませんでしたが、売上の好調は20年以降に限定した出来事だったようです。株価もその間に約2倍になっています。

その売上の成長はやはり不安定なものの、それ以前を振り返っても営業利益では概ね伸び続けており、より高利益や事業を選択し続けてきたことが分かります。

 

投資事業のためだと思いますが経常利益率と純利益率が伸び続けているため、経常利益の成長率を見積もるのがより適切そうです。

CAGRが14.2%でしたので、15%と見積もります。

当期の経常利益や純利益は年初の株高も踏まえて会社予想よりも高めに見積もります。

 

また、純利益と経常利益の比は安定してるので過去比較で72%と見積もります。

 

経常利益の成長率から想定PERは19倍と見積もりました。

 

資産価値

財務的なリスクはなく、安定しています。

ただし、22年の株安で自己資本比率が悪化したことは懸念材料です。

 

総評

PBRは振れ幅が大きいのでグロース銘柄と考えるのが適当でしょう。

 

年末年始に値崩れしてましたが、年初の株高を見た後はこの銘柄の好調を類推出来なくもなかったかも? とはいえ、3Qには年末の株安も織り込まれるので、難易度は高かった。

 

東洋シヤツター 24/02/02

想定株価

24.3 810Y

25.3 810Y

26.3 860Y

オススメ度:★★★☆☆

 

事業価値

長期で見るとあんまり成長はしていないです。

直近では好調ですが、継続性は疑問に感じますので、各見積もりもそれなりで。

 

資産価値

ROEは低めなのでゆっくりですが、資産は増えていっています。

16年に黒字なのに純資産が減ってますが、自社株買いのようです。

 

総評

成長性はあまり見込めないのでPBRを重視します。

いくらか割安に見えますが、詳しく調べるのも買うのも保留でいいかなぁという印象です。