想定株価:
9070Y
オススメ度:★★☆☆☆
事業価値
※15年以前は富士エレクとの合併以前のマクニカ単体のものを引用し、EPS、BPS、配当は株式移転時の比率2.5で割っています。
22, 23が半導体の需要増等で大変な好調だったようですが、当期は小幅な成長に留まりそうです。
3Q単体では売上高が前期比マイナスに転じたようです。
当期については会社発表をそのまま掲載しましたが、引き続き急騰の反落があるだろうという見込みで来期は上表3Qの売上減をもとに-8%、純利益も好調だった分の課税等のしわ寄せを見込んで1.7%と見積もりました。
ただ、長期的にはCAGR14.2%とハイペースで売上を伸ばしてきた優良企業です。
AIやEVが本格的に登場する前の状況に戻るとは思えないですし、販売先になる日本メーカーも好景気の勢いがありそうであると考えると、半導体の需要自体はまだ堅調と見込まれます。
後述しますが財務も盤石であるため、その後の売上成長率は+14%、想定PERは19倍と見積もりました。
純利益率は難しいのですが、好調が続くという見通しで3.0%としました。
資産価値
財務は盤石ですし、純資産もCAGR+9%とハイペースで増えています。
ROEは、21年まではそこそこだったのが22年,23年はかなりの高水準です。
3Qでの純資産額240BYを元にすると、ROEは当期もかなりの高水準になりそうです。
前述通りROEは12%ほどに落ち着いていくかと思っています。
ROEが高い場合に想定すべきPBRは良いモデルを持っていなかったのですが、
PBR-ROEの投資戦略 - 『PBR-ROEモデル』の効果は今後、高まるだろう|吉野貴晶のクオンツトピックス|投資信託のニッセイアセットマネジメント
こちらを参考に1.60倍としました。
20年までと違い今は事業価値が株価を牽引していますが、資産価値も中々の水準です。
総評
今は事業価値が重視されていそうなのでそちらに重みをつけました。
実際はこんな激しく触れるというよりは、停滞・減収が続けば最悪5000Yまでの下げ、再び増収に転じれば最大13000Yまでの上げという理解が良いかと思います。
私としては、すでに3Qまで出ているため来期の想定株価予想を37.5%織り込み、9072Yを想定株価としようと思います。
ただし、来期減益+反落見込みであるため少なくとも本決算までは保留です。
これらを見越した7000Yくらいまでの調整も十分あり得ると思っています。