想定株価
24.3 1190Y
25.3 1200Y
26.3 1260Y
オススメ度:★★★★★
先週、3Q決算が出ました。
内容は大体予定通りですくらいなものでしたが、前回から分析手法が変わってるので改めて見てみます。
事業価値
長期で見るとそこまで大きくは成長していません。
9年~13年は赤字続きで苦しかったようですが、東日本大震災の影響も大きかったようで必ずしも経営への不信にはならないかなと。
その後はじわじわ伸びていて特にここ数年の伸びは堅調です。利益率も大きく改善されています。
ただし、去年は200MY, 一昨年は80MY ほどの為替差益は含まれていることには注意が必要です。
また、当期は売上では減収見込みです。3Q決算によると半導体製造装置、工作機械の輸出需要が減っているようです。
こちらの統計によると、
たしかに工作機械の輸出入は減退中のようなので、来期は引き続き減収かなと推測しました。
ただし、同じ統計からは21年、22年の反落にも見えるので、減収がさらに続くとは考えません。
逆に当期は、為替差益が会社予想を超えた利益につながると見ています。
既に80MYを為替差益で計上されており、そこから1月以降にドル円は約10円上げていますので、為替差益+150MYとして会社予想よりも150MY高い1000MYを経常利益として見積もっています。
同じくその法人税引き後80%の+120MYを会社予想に足して680MYを純利益見積もりとしました。
過去を見ても、ここ数年は特に利益に関して弱気予想が多いです。
(11年~15年頃はイキった予想出して爆死してたようですが)
本決算では会社予想を超えて株価が跳ねる可能性はありそうですね。
まぁ来期の減収減益予想も同時でしょうから、知らんけど。
ただ、反落とは言え今後の見積もりは減収減益で増益材料がないので想定PERは7倍としました。
資産価値
どちらかというと資産価値が重要で、PBRがかなり低いです。
特にここ2年は純利益水準がそれ以前からグッと上がっていてBPSの伸びが順調です。
22年、23年のROEは高いですが特需的なものと考え、想定ROE6%程度、想定PBR0.7倍としました。
株価がついてきていないので何かきっかけがあれば伸びしろが十分あると思いました。
総評
本決算が見積もりと異なり会社予想程度の場合、減収予想で700弱くらいまでは下がりうるでしょうが資産価値が高いので底値は知れています。
逆に好決算ならかなり上昇余地があるので、リスク対効果で言えばやはり買いかなと思います。