想定株価:
24.5 1280Y
25.5 1330Y
26.5 1430Y
オススメ度:★★★☆☆
自動車車載機器やアミューズメント機器などの電子機器メーカーです。
年末に2Q決算が発表されちょっと調子が良いことと、直近数年の決算は悪くないようなので興味を持ちました。
ちなみに、これは期首経常利益予想300MYを1Q発表の1.5ヶ月後に500MYに訂正した上での2Q決算です。後述する受託開発ゆえのコントロールの難しさゆえかもですが、会社発表の業績予想はあまり当てにならないと言えるでしょう。
PER(事業価値)分析
ですが、過去を振り返って見ると売上は上がったり下がったりを繰り返しています。
売上の増減年が大きい年を振り返ってみると、特にアセンブリの売上変化が大きいようです。
受託開発であるため、発注元次第でコントロールが難しいのかなと想像します。
現状は売上が上がった後も事業規模拡大に今一歩つなげられておらずCAGRも3.6%であるため、直近での高成長に少し寄せて成長率の見積もりは+5%としました。
ただ、利益に目を向けるとやはり増減はしているものの利益率が改善しています。
特に売上がほとんど変わらないのに利益が上がった21年を見てみると、販管費、支払利息といった費用面が抑えられて利益増につながっているようです。
PBR(資産価値)分析
自己資本比率が17年で51%、現在61%。
表外ですが同様に流動比率が17年で約150%、現在260%。
BPSも順調に増えています。どうも成長投資には繋げられていないものの内部留保や負債返済で余裕のある財政には変化しているようです。
そのためか、配当利回りも5.7%。積極的に増やしていてかなり良いようです。
成長率だけでは適正PERは8倍くらいにしようかと思いましたが、財政余裕を見て9倍としました。
総評
事業価値と資産価値では、安定して伸びている資産価値のほうが重要そうだったので重み付けで考えてみました。
総合的に、株主還元余地を加味すると株価はややくすぶり気味かなと思いました。