グリーンランドリゾート 24/03/14

想定株価

24.12 910Y

25.12 960Y

26.12 1030Y

オススメ度:★★★☆☆

(雑な調査+強気予想込みの想定株価であるため)

 


熊本県の遊園地、ゴルフ場です。

TSMC熊本工場を始めとする熊本の好景気の関連銘柄として興味を持ちました。

 

事業価値

23年はコロナ禍から回復して主に遊園地が牽引しての過去最高益となりました。

それを上振れと見てか会社予想は減収減益ですが、TSMC熊本工場を始めこの一帯は急激に開発が進み現役世代での人口増加が著しくなりそうです。(ただ、全世代人口はまだ減少基調のようです)

それを考えると、これくらいの増収増益はありえるでしょう。

 

会社予想の信頼性評価

過去の期首予想と実績です。

コロナにぶっ壊されたときを除いてはやや弱気予想の模様。

今の熊本地域の活況を考えれば上振れることも有り得そうです。

 

資産価値

コロナ禍の痛手を除けば、地味~に資産を積み上げている感じですね。


すぐに還元が望めるレベルではないですが、ほどほどでしょう。

 

総評

予想通り業績が会社予想を上回っていけばこれくらいは見込めるでしょうが、それを踏まえてもこの通り+20%くらいでそこまで割安ではなさそうだったので、短信の数字くらいしか調べてないです。

もし600円台とかまで落ちていくか、1Q以降の業績が今回の見積もりをも上回るような水準であれば再度しっかり調査してみたいです。

 

ヤマウホールディングス 24/03/04

想定株価:

24.3 4170Y

25.3 4200Y

26.3 4600Y

オススメ度:★★★★★

 

福岡、熊本のコンクリート製品、インフラメーカーです。

TSMCの熊本工場が稼働を始めたと聞いて。

知らなかったのですがこの一帯は東京エレクトロンなど半導体メーカーが集まっています。

TSMCはより大きな規模の第二工場も検討を始めており、TSMCの進出を受けてほかの台湾メーカーも進出を始めているとのことです。

 

TSMC熊本進出「特需」、経済効果「100年に1度の規模」…課題は人材不足や交通渋滞:地域ニュース : 読売新聞

今、熊本はまさに半導体バブル!いや、バブルでは困るのですが大いに盛り上がっているようです。

 

事業価値

浮き沈みはあるものの、概ね順調に成長していて、特にここ数年は利益の成長が著しいようです。

定性的評価では中長期で公共投資が低減すると書かれていますが、実態としては成長が続いており、16年以後で20%の経常利益CAGRとなっています。

 

これに加え、TSMCを始めとする発展の経済効果があります。上記の記事でも交通渋滞、高速道路の建設に言及があり、

「土地がない」熊本・菊陽町、半導体バブルで悲鳴 200社の問い合わせ殺到、交通渋滞の解消に全力 | 政策 | 東洋経済オンライン

 

別の記事でも住宅開発などの言及があります。

こうした事業環境から、まだインフラ建設の高需要は継続し、好調な業績が続くと考えています。

 

経常利益CAGRが実績で20%ですが、多少落ち着いた成長になるとしても15%くらいが妥当な見積もりで、想定PERは19倍からやや保守に寄せて18倍としました。

 

業績予想の信頼性評価

売上は大体予想の範囲内、利益はかなり弱気になりがちなようです。

ちょっと適当な計算ですが、いずれも3Qまでの4/3倍を見積もりました。

それで当期純利益予想1650MYと3Q修正された会社予想1500MYより+10%なので、まぁ過去実績からすると妥当なところかなと思います。

 

ただ、本決算後の業績予想は同じパターンで行くと減益予想だろうと思います。

株価への影響が少し怖いですが、この手の中小メーカーにありがちな通り業績予想はイマイチ宛になりませんし、過去のチャートを見ると本決算後の下落のような市場反応パターンはなさそうです。無視で良いかと思います。

資産価値

資産が順調に増えており、自己資本比率も余裕が出てきています。

また、過去を見てもROEが平均的にかなり高く、ここ数年では20%超も見られます。

資産が増えた分、当期は純利益1650MY/純資産10500MY=約15%くらいになるかと予想されますが、それでも高水準です。

PBR-ROEの投資戦略 - 『PBR-ROEモデル』の効果は今後、高まるだろう|吉野貴晶のクオンツトピックス|投資信託のニッセイアセットマネジメント

いつものモデルではROE15%の想定PBRは2.05倍

表外ですが、流動比率138%、有利子負債自己資本比率52%で、自己資本比率が増え続けていることからも財務は健全と評価できるのでそのまま採用します。

 

総評

ここの重み付けはいつも困るのですが(根拠が客観性に乏しいので)、今は割と成長性が評価されていると思うのでややPERを重めに。

 

伸びる余地が十分あると感じました。

既に株価が1年前から3倍ほどになっていますが、21年頃からの目覚ましい業績にようやく株価がおいついてきたと評価しています。

 

利益・資産水準としては2倍ほどなので、特需が終わって以前の水準に逆戻りするパターンが怖いですが、そもそも以前の水準はPBR的に格安すぎた面もあるので、予想している好業績まで行かずとも株価の大きな反落まではないかなと思います。

 

三井E&S 24/03/02

想定株価

24.3 1850Y

25.3 1770Y

26.3 1870Y

オススメ度:★★★☆☆

 

前回

 

事業価値

前回は想定PER10倍としましたが、実態も伴ってこれだけ好調なのに10倍は低すぎるな・・と思ったので13倍に引き上げました。

 

米国港湾でのクレーン生産の報道について

米政権、港湾サイバー対策に3兆円=中国製懸念、三井E&Sはクレーン生産へ | 時事通信ニュース

決算発表の2/15から1週間後の2/22に再びストップ高となりましたが、背景には米国港湾での生産に関する報道があります。

Federal Register :: Request Access

港湾施設の保護に関する大統領令は確かに2/21に出ているようです。ただ、クレーン生産や三井E&Sに関する記述はありません。

報道では、「船舶エンジンなどを手掛ける三井E&Sの米国子会社は、政府支援を踏まえ、クレーンの米国内生産を再開する方針を示した。」とありますが、

一部報道について | ニュースリリース | 三井E&Sグループ

三井E&Sは報道を否定しています。

 

全体的に、情報漏洩ではなく大統領令に乗っかった嘘っぽいなと思いました。

本当は15倍くらいかと思いましたが、虚偽をソースに上がった分はネガティブニュースの種になりうるので13倍としました。

 

資産価値は特に評価変わらず。結構デンジャー気味と思います。

総評

今の株価は資産価値よりは成長性が大きく見直されてるところだと思うので、PER重みを50%→70%に引き上げました。

 

できるだけ株価やチャートに引っ張られない評価を心がけたいのですが、前に見た時は決算前の株価や過去の業績に引っ張られた気もしますし、今は高騰していく株価に引っ張られてる気もします。

 

前回から評価がコロコロ変わってるので分かる通り、正直まだまだ全然分からないです。

分からないので、株価が落ち着くまでは多分買わないです。

 

高島屋 24/02/28

想定株価

24.2 2600Y

25.2 2650Y

26.2 2750Y

オススメ度:★★★★☆

 

おなじみの百貨店ですね。あの紙袋は大抵いいものが入ってるのでワクワクします。

インバウンドの恩恵が気になりました。

同じく百貨店の三越伊勢丹松屋もチラッと見ましたが、こちらよりPERが割高気味だったのでスルーしました。

 

事業価値

リーマンショックのあたりは大変だったようですが、その後は安定して利益を上げているようです。

コロナ禍では流石にひどい目にあったようです。また、19年期にちょっと落ちてるのは気になります。

売上の成長率は国内百貨店の前年比がそんなもんだったので+8%で見積もりました。

3Q決算資料

売上はコロナ前になる2019年度比でも増えていて、年度内でも伸びているようです。
インバウンドを除くとそこまでなので、

3Q決算資料

やはりインバウンド効果での伸び率が大きいようです。

また、構造改革を推進中とのことで利益率も改善傾向にあるようです。

3Q決算資料

実際に3Qでの経常利益が前期比30%ほどになっていて、通期予想もそれに準ずる形で過去最高益が予想されています。

コロナ禍からの回復相当分を差し引いても、20%弱程度くらいは利益成長率が持続しそうです。

想定PERは20倍・・と思いましたが、後述する財務懸念を加味して18倍としました。

3Q決算資料

ちなみに、コロナ前は中国客がメインであったインバウンド消費はそれ以外の割合が増えているようです。前の客が戻ってきたわけではなく新しい顧客に流行り始めたフェーズなので、そういう意味でも成長のトレンド継続が見込めます。

 

資産価値

ROEが好調な前期でも6%と低めなので、後述する財務上の懸念も合わせて想定PBRは0.85倍としました。

ROEの過去平均を見ればもう少し控えめでも良いかもしれませんが、構造改革の効果を信じます。

自己資本比率はやや低め、流動比率82%、有利子負債自己資本比率52%と全体的に少し悪いですが、三越松屋を見ると業態としては標準的なレベルのようです。

 

資産は十分でコロナ禍のような事態を除いて順調に増えています。

 

総評

インバウンド効果での成長を考えると事業価値も割安圏内。伸びしろがありそうです。

もちろん継続性次第で株価は揺れるでしょうが、資産価値としても十分なので大きなリスクはなさそうです。

 

三井E&S 24/02/22

想定株価

24.3 1420Y

25.3 1400Y

26.3 1500Y

オススメ度:★★★☆☆

 

 

2/14に3Q決算が発表されて

高騰しています。

  • 10年チャートでは1500~2000円で推移していた時期があり上昇余地がありそう
  • 決算前に友人が上方修正を予見していたのに大変感銘を受けた

ということで調べてみました。

事業価値

なかなかに壮絶な業績でした。

8年~14年くらいまでは順調だったようですが、15年~22年は減益、赤字、大赤字と大変な有様です。

この赤字の原因は把握しておく必要がありそうです。

 

20年期 決算資料

過去最悪の赤字となった20年の資料です。子会社のモデック(三井海洋開発)が大変な赤字だったようです。

このモデックは、同じく赤字気味の三井E&S造船(表の「船舶」)と合わせて売却され(モデックは21年末)赤字事業は分離されたのでめでたしめでたし・・・とは思わないのですよねぇ。

売却時も連結子会社から外すために持ち株比率を49%に減らしたのみで、今でもモデック株を40%保有しています。

かくして、売上高300BYという一大事業の業績は売上高と営業利益から秘匿されたのでした。

23年、24年での黒字転換は同時期のモデックの黒字転換(してます)も理由の一つでしょう。

 

で、肝心の友人が上方修正を予見していた根拠について。

友人はエンジン関連の指標を見ていたようなので同じ予想が出来なかっただろうか・・と思ったのですが、総合的に決算前に仕込むほどの確信出来たかなぁ・・と思いました。

 

3Q前の評価で言うと、

23年 2Q決算資料

・確かに2Q決算では船用推進システムの営業利益が期首通期見通しの40億円に迫る勢いでとても堅調かつ、受注高も高い状態だった

・他の事業も概ね堅調で前期のセグメント赤字がほぼ消えていた

・赤字続きから22年で黒字転換したものの、株価はかなり割安水準だった

こうした理由で確かに買うに値する条件は揃っていました。しかし・・・

 

資産価値

なかなか不安になる財務状況です。

自己資本比率がずっと低いままなのも気になりますが、赤字続きで自己資本比率が一度死にかけてるのも不安になります。

もちろん、そこは事業のスリムアップで改善して黒字転換したところなので勇気があれば良いのですが・・。

 

ちなみに、流動比率74%、有利子負債自己資本比率133%です。

特に後者はなかなかデンジャーを感じますね・・。

 

こうした理由から、堅調な事業環境とV字回復の業績にも関わらず想定PER10倍、直近のROE14%と本来なら想定PBR1.6倍ほどでも良いところを想定PBR0.9倍とかなり保守めに見積もっています。

 

総評

3Q決算前は「流石に安いだろ」くらいだったでしょうが、今からエントリーはちょっと怖いなぁ・・・という印象です。

 

モデックの業績、各セグメントの事業環境、造船や機械の業界動向・・正直まだまだ調査不足。やっぱり大企業は分析が大変ですね。

 

もう少し株価が落ち着いた時に株価が1800Yとかまでぶっ飛んでいなければもっと詳しく調べてみたいです。

サンリツ 24/02/15

想定株価

24.3 1190Y

25.3 1200Y

26.3 1260Y

オススメ度:★★★★★

 

前回

先週、3Q決算が出ました。

内容は大体予定通りですくらいなものでしたが、前回から分析手法が変わってるので改めて見てみます。

事業価値

長期で見るとそこまで大きくは成長していません。

9年~13年は赤字続きで苦しかったようですが、東日本大震災の影響も大きかったようで必ずしも経営への不信にはならないかなと。

 

その後はじわじわ伸びていて特にここ数年の伸びは堅調です。利益率も大きく改善されています。

ただし、去年は200MY, 一昨年は80MY ほどの為替差益は含まれていることには注意が必要です。

また、当期は売上では減収見込みです。3Q決算によると半導体製造装置、工作機械の輸出需要が減っているようです。

 

工作機械統計 | 一般社団法人 日本工作機械工業会

こちらの統計によると、

たしかに工作機械の輸出入は減退中のようなので、来期は引き続き減収かなと推測しました。

ただし、同じ統計からは21年、22年の反落にも見えるので、減収がさらに続くとは考えません。

 

逆に当期は、為替差益が会社予想を超えた利益につながると見ています。

既に80MYを為替差益で計上されており、そこから1月以降にドル円は約10円上げていますので、為替差益+150MYとして会社予想よりも150MY高い1000MYを経常利益として見積もっています。

同じくその法人税引き後80%の+120MYを会社予想に足して680MYを純利益見積もりとしました。

 

過去の期首予想vs実績

過去を見ても、ここ数年は特に利益に関して弱気予想が多いです。

(11年~15年頃はイキった予想出して爆死してたようですが)

 

本決算では会社予想を超えて株価が跳ねる可能性はありそうですね。

まぁ来期の減収減益予想も同時でしょうから、知らんけど。

 

ただ、反落とは言え今後の見積もりは減収減益で増益材料がないので想定PERは7倍としました。

 

資産価値

どちらかというと資産価値が重要で、PBRがかなり低いです。

特にここ2年は純利益水準がそれ以前からグッと上がっていてBPSの伸びが順調です。

22年、23年のROEは高いですが特需的なものと考え、想定ROE6%程度、想定PBR0.7倍としました。

株価がついてきていないので何かきっかけがあれば伸びしろが十分あると思いました。

 

総評

本決算が見積もりと異なり会社予想程度の場合、減収予想で700弱くらいまでは下がりうるでしょうが資産価値が高いので底値は知れています。

逆に好決算ならかなり上昇余地があるので、リスク対効果で言えばやはり買いかなと思います。

 

オーナンバ 24/02/13

想定株価

23.12 1000Y

24.12 1200Y

25.12 1170Y

26.12 1230Y

オススメ度:★★★☆☆

 

前回

本日、本決算が発表されました。

 

事業価値

売上の成長見込みと想定PERは下げました。

経常利益進捗率が3Qで88%で、会社予想以上の増益や来期の強気予想への期待はあったと思うので、その分の反落はあるだろうと思います。

 

資産価値

それでも純利益は過去比較では最高水準で、BPSも好調に増えています。

自己資本比率も過去最高の61%となったので、還元や成長投資が期待出来ます。

想定PBRは、いくら過去が低PBRとはいえ0.45はあんまりなので0.50にあげてみました。

 

数字だけで見れば超割安なのですが、ここまで低推移続きだと良い見積もりは難しいですね・・。

 

総評

あまり変わっていません。

取り急ぎは期待外れでの反落の動きになるかなとは思いますが、投げ売りはもったいない。

 

ただ、保有する銘柄数を絞りたいので一度手放すかもしれません。

少額でいろいろ持ってると決算を追うのが大変なので・・。